車のACスイッチは冬でも切ってはいけない!つけっぱなしが正解な3つの理由とは?

車のACスイッチは冬でも切ってはいけない!つけっぱなしが正解な3つの理由とは?

車のエアコン、ひょっとしたら冬場はACのスイッチを切っていませんか?

もしかしたらそれ、車が故障する原因になるかも。

この記事では、車のエアコンのACスイッチの役割と、なぜ1年中切らないほうが良いのかを詳しく解説します。

専門用語もできるだけ分かりやすく説明するので、ぜひ参考にしてくださいね。

この記事でわかること

  • ACスイッチの基本的な役割と機能
  • ACスイッチを1年中切ってはいけない理由
  • 車のエアコンシステムの仕組み
  • 冬場にACスイッチをオンにするメリット
  • EVやPHEVの暖房システムについて
  • オートエアコンモードの活用法

 

車のACスイッチを1年中切ってはいけない3つの理由!燃費節約とエアコンの長寿命化の秘訣

車のACスイッチを1年中切ってはいけない3つの理由!燃費節約とエアコンの長寿命化の秘訣

エアコンが効かない原因は?

最近、車のエアコンの効きが悪いと感じることはありませんか?

実は多くの人が見落としている「ACスイッチ」の使い方に原因があるかもしれません。

ACスイッチとは?

エアコンの「ACスイッチ」とは、エアコンディショニングシステムを作動させるためのスイッチです。

これをオンにすることで、車内に冷たい空気を送り込むことができます。

ところが、冬場には暖房機能を使うため、ACスイッチをオフにしている人も多いではないでしょうか。

 

ACスイッチを1年中切ってはいけない3つの理由

1. コンプレッサーのメンテナンス

エアコンのコンプレッサー
エアコンのコンプレッサー

ACスイッチをオフにしていると、エアコンのコンプレッサーが動作しません。

コンプレッサー内部には冷媒(エアコンガス)と潤滑油が循環しており、これがエアコンシステムのスムーズな動作を支えています。

長期間ACスイッチをオフにしていると、潤滑油の循環が止まり、コンプレッサー内部の潤滑が不十分になってしまいます。その結果、コンプレッサーが再稼働する際に摩擦が増え、故障のリスクが高まります。

コンプレッサーの修理費用は高額で、5万円から10万円かかることもあります。

2. カビの発生

エアコンシステム内部には、空気を除湿する役割もあります。

ACスイッチをオンにしていないと、この除湿機能が働かず、システム内部に湿気が溜まります。湿気が溜まるとカビが発生しやすくなり、車内にカビ臭が充満することがあります。

特に冬場は除湿が重要で、ACスイッチをオフにしていると、カビの発生リスクが高まります。

3. 冬場の燃費への影響は少ない

冬場にACスイッチをオンにしても、燃費への影響はほとんどありません。

コンプレッサーは除湿機能のために最低限の動作しかしないため、エンジンの負担も少なく、燃費への影響もわずかです。

逆に、ACスイッチをオフにしてコンプレッサーが長期間動作しないと、システム全体のメンテナンス費用が増加する可能性があります。

その他、システム全体の故障リスク

エアコンシステム全体の部品には、湿気や水分を除去するためのレシーバーなどが含まれています。

ACスイッチをオフにしていると、これらの部品の機能も低下し、システム内部に水分が溜まりやすくなります。

結果として、エアコンシステム全体の故障リスクが増加します。

 

車のエアコンの仕組み

車のエアコンは複雑な仕組みで成り立っていますが、基本的な流れを理解すると、その重要性がよく分かります。

  1. コンプレッサー:冷媒を圧縮し、高温高圧のガスに変換します。このガスが冷たい空気を作る元になります。
  2. コンデンサー:高温高圧のガスを冷却し、低温高圧の液体に変えます。車のフロントグリルの裏にある放熱板のような部分です。
  3. レシーバー:冷媒を一時的に保存し、次のステップに送ります。このタンクのような部分が冷媒を安定させる役割を果たします。
  4. エキスパンションバルブ:冷媒を噴射し、一気に低温低圧のガスにします。スプレーのように霧状にすることで冷たくします。
  5. エバポレーター:冷たい空気を作り出し、車内に送り込みます。ダッシュボードの内部にあり、ここで風が冷やされます。

 

エバポレーターの重要性

エバポレーターは冷たい空気を作り出すだけでなく、湿気を取り除く役割も担っています。

これにより、車内のガラスの曇りを防ぐことができます。特に冬場は、エバポレーターの除湿機能がガラスの曇り取りに役立ちます。

冬場のエアコン使用法

冬場にはエンジンの熱を利用して暖房を行います。

この時、エアコンの温度調整は、エバポレーターと冷却水に当てる風の量を調整することで行われます。エンジンからの熱を利用するため、ACスイッチをオフにしなくても大丈夫です。

 

EVやPHEVの暖房

エンジンのないEVやPHEVでは、電熱線に電気を流して暖房を行いますが、この方法は電力を多く消費します。

最近では、ヒートポンプ式エアコンを導入することで、暖房効率を向上させています。この技術は家庭用エアコンでも使われており、効率的に暖房を行うことができます。

オートエアコンモードの活用法

オートエアコンモードは、設定温度に合わせて自動で風量や冷暖房を調整してくれる便利な機能です。

オートエアコンモードにしておくと、エアコンをオンオフなどの操作をしなくても最適化してくれ、常に快適な温度を維持することができます。設定温度を調整するだけで快適に過ごせますよ。

 

【まとめ】車のACスイッチは冬でも切ってはいけない!つけっぱなしが正解な3つの理由とは?

車のエアコンのACスイッチは、夏も冬も常時オンにしておきましょう。

常にオンにしておくだけで、エアコンシステムの故障を防ぎ、快適な車内環境を保つことができます。また、オートエアコンモードを利用することで、エアコンの設定を自動で最適化し、常に快適な温度を維持することができます。

まとめポイントの箇条書き

  • ACスイッチは1年中オンにしておくのが良い
  • コンプレッサーのメンテナンスが重要
  • 冬場でも燃費への影響は少ない
  • カビの発生を防ぐためにACスイッチはオンに
  • エバポレーターの除湿機能がガラスの曇り防止に役立つ
  • エアコンシステムの故障リスクを減らすためにACスイッチをオンに
  • EVやPHEVではヒートポンプ式エアコンが効率的
  • オートエアコンモードを活用して快適な車内環境を保つ

皆さんも、エアコンのACスイッチの使い方を見直して、快適なドライブを楽しんでくださいね。