大注目!「2026年レッドブルF1ドライバー」動向を考察、PU開発が影響?

大注目!「2026年レッドブルF1ドライバー」動向を考察、PU開発が影響?

2026年のF1レッドブルのドライバーラインナップは、マックス・フェルスタッペンの残留が最有力。クリスチャン・ホーナーの電撃解任やレッドブル・パワートレインズ(RBPT)のパワーユニット開発状況次第では、不測の事態も起こり得る、まさに流動的な状況です。

現在のF1ドライバー市場は、2026年の新レギュレーション導入を前にして、静かなはずが爆発的に活況を呈しています。

読者の皆さんも、この予測不能な状況に、まるでチェスの盤面を見ているかのような興奮を感じているのではないでしょうか?

今回は、その見どころを深掘りし、レッドブルの未来を徹底的に考察していきます。

 

F1 レッドブル 2026年のドライバーはどうなる?

2026年のF1シーズン、レッドブルのドライバーラインナップは、現時点では絶対的な確約がなく、非常に複雑な要素が絡み合っている状況です。

特に、マックス・フェルスタッペン、そして角田裕毅の去就が注目されており、その背景にはF1の新レギュレーション、パワーユニット開発の課題、そしてチーム内部の権力構造の変化が大きく影響しています。

2026年のF1レギュレーション変更とレッドブルの挑戦

2026年のF1は、まさに「技術変革の前夜」と言えるシーズンです。F1は、パワーユニット(PU)やシャシーだけでなく、空力、安全性、持続可能性など、多岐にわたる革新的なレギュレーションが導入される予定です。

この大きな変化が、各チームの勢力図、特にパワーユニット開発に大きな影響を与えています。

2026年F1レギュレーションの主な変更点

2026年のPUレギュレーションの最大のポイントは、パワーユニットの電動化比率が50%にまで引き上げられることでしょう。

内燃エンジン(ICE)からの出力が400kWに引き下げられる一方、モーター出力は現在の120kWから350kWへと大幅に増加し、電気出力が約300%も増えます。

また、MGU-Hと呼ばれる複雑なエネルギー回生システムが廃止され、ブレーキング時に回生できるエネルギー量も倍増します。

シャシー面では、マシンがより小型・軽量化され、「アジャイルカー」というコンセプトに沿って設計されます。

ホイールベースは最大3,600mmから3,400mmに、全幅は2,000mmから1,900mmに縮小され、最小重量は768kgと、現在のマシンより30kgも軽くなります。

空力ダウンフォースは30%、抗力は55%削減され、よりエキサイティングなレースのためにアクティブエアロダイナミクスシステムが導入されます。

これは、直線で低ドラッグモードに切り替えたり、コーナリングでダウンフォースを最大化するモードを使ったりすることで、ドライバーが空力を調整できる画期的なシステムですね。

持続可能な燃料の使用も義務付けられ、2030年までに二酸化炭素排出量ネットゼロを目指すFIAの目標に沿ったものとなります。

この持続可能な燃料は、F1の技術が市販車にも応用され、社会全体に貢献する可能性を秘めている点で、めちゃくちゃ面白い取り組みだと思います。

 

レッドブル・パワートレインズ(RBPT)の開発状況と課題

レッドブル・パワートレインズ(RBPT)の開発状況と課題

レッドブルは、2025年末でホンダとのPU供給契約が終了するため、2026年からはフォードとの提携のもと、自社開発のRBPT製PUを使用します。

これは、ホンダの突然のF1撤退表明(2021年末)を受けて、自分たちの運命をコントロールするために設立した部門です。クリスチャン・ホーナー元代表は、約600人の新たな雇用を生み出し、長期的な投資だと強調していました。

しかし、RBPTのPU開発は、決して順調ではないとの噂が飛び交っています。

特に、電動系の開発で苦戦しているとオランダのF1コメンテーター、オラフ・モルは指摘しています。ホンダのHRC渡辺康治社長も、2026年型PU開発について「本当に苦戦している」「すべてが新しい」と率直に語っています。

小型で高出力なモーターと、驚くほど軽量なバッテリーの開発が非常に難しいと説明しているんですね。

レッドブルの元チーム代表であるクリスチャン・ホーナーは、この新レギュレーション下のマシンを「フランケンシュタイン・カー」と表現し、技術要件がシャシーとエンジンの開発に厳しい制約を与えていることを示唆しました。

また、レッドブルの技術部門からロブ・マーシャルがマクラーレンに、そして空力の天才エイドリアン・ニューウェイもアストンマーティンへ移籍するなど、主要な人材の流出も開発に影響を与えかねない要因です。

現時点ではシミュレーションやベンチテストが進められていますが、思ったような成果が得られていないのが実情のようです。もしRBPTのPUが期待外れならば、レッドブルは競争力で大きなハンデを抱えることになります。

これはチームにとって、まさに試練の時でしょう。

ホンダとの関係終了の理由

ホンダは2021年末でF1から一度撤退を表明しましたが、レッドブルの要望により2025年シーズンまで技術サポートを継続しています。しかし、2026年からはアストンマーティンにPUを供給するワークス契約を締結しました。

では、なぜレッドブルとホンダの関係は2025年で終わりを迎えるのでしょうか?

HRCの渡辺社長によると、レッドブルが独自のPU会社(RBPT)を設立したことが主な理由です。ホンダはF1撤退を発表した後もレッドブルから活動継続を望まれ、PUの製造・運用を担ってきました。

しかし、レッドブルは2026年以降、内燃機関(ICE)を自社で開発し、ホンダには電動系のみを担当してほしいという選択肢も話し合われましたが、ホンダ側からすれば「まったく容易ではない」「協力は不可能」と判断されたのです。

つまり、両者の戦略が異なっていたため、協力の共通点を見出すことが難しくなった結果、それぞれが別の道を歩むことになったわけです。

ホンダは、2026年の新レギュレーションが持続可能性を重視し、内燃機関と電気部品の比率が50:50になる点が、ホンダのビジョンと合致したため、正式にF1復帰を決めたと説明しています。

 

マックス・フェルスタッペンの去就:F1移籍市場最大の焦点

マックス・フェルスタッペンの去就:F1移籍市場最大の焦点

2026年のF1ドライバー市場において、最も注目されているのは、何と言ってもマックス・フェルスタッペンの動向です。

彼は2028年末までレッドブルと契約を結んでいますが、その契約には「脱出条項」が含まれていると報じられています。

フェルスタッペンの契約状況と解除条項

フェルスタッペンの契約には、パフォーマンスに関連する解除条項が存在すると、レッドブルのモータースポーツ・アドバイザーであるヘルムート・マルコが認めています。

報道によると、ドライバーズチャンピオンシップでトップ3圏外に転落した場合、契約解除の権利を得る可能性があるとされています。

この条項は、シーズンのかなりの部分が経過した後、具体的には「夏休み」前後で有効になる可能性があるとも言われています。

過去には、マルコのレッドブルでの地位に連動する「マルコ条項」の存在も広く報じられましたが、マルコ自身は2024年後半から2025年初頭にかけて、その条項は「変更されたか、削除された」と発言しています。

しかし、彼がチームを離れるような状況になれば、フェルスタッペンがチームを離れる可能性も十分にあると見る識者も少なくありません。ニューウェイの離脱に直接関連する条項については、クリスチャン・ホーナーが強く否定していました。

ドライバーズランキングが4位以下になることが解除条項のトリガーになるというのは、今年のレッドブルの苦戦ぶりを見ていると、現実味が帯びてくる話です。

フェルスタッペンは現在ランキング3位ですが、4位のジョージ・ラッセルとの差はわずか9ポイントですからね。

 

メルセデス移籍の噂と背景

メルセデス移籍の噂と背景

フェルスタッペンのメルセデス移籍の噂は、現在、F1界のホットな話題です。

イタリアの『Sky Italia』は、フェルスタッペン本人がすでにメルセデス移籍に「イエス」と答えとされています。

あとはメルセデス取締役会の承認だけだと報じていますが、フェルスタッペンの父ヨス・フェルスタッペンはこの報道を「頭のないニワトリのように勝手なことをベラベラしゃべっている」と強く否定しています。

とはいえ、メルセデス代表のトト・ウォルフとフェルスタッペン陣営が交渉を再開したことは確実視されており、2025年7月には、フェルスタッペンの家族とウォルフの家族が偶然にも同じイタリアのサルデーニャ島で休暇を過ごしていたことが報じられ、話題となりました。

このニュースを聞いたとき、「え、マジで?これは単なる偶然じゃないでしょ!」って思いましたね。

メルセデスは、2026年にドライバーが誰であれ「最強のマシンを持つ可能性がある」とも指摘されており、これが高額なフェルスタッペン獲得に懐疑的な取締役の判断に影響を与えるかもしれません。

フェルスタッペンの契約解除金は1億3000万ドル(約190億円)超とも報じられていますからね。

クリスチャン・ホーナー電撃解任とフェルスタッペンの影響

2025年7月9日、クリスチャン・ホーナーがレッドブル・レーシングのチーム代表兼CEOを電撃的に解任されました。この決定はホーナーに事前の予告なく、レッドブル本社から通達されたものです。

この解任の背景には、ホーナーが持つ権限の集中と、それに伴う社内の不満があったとされています。

ホーナーはF1チーム代表だけでなく、CEO、パワートレイン責任者、姉妹チーム「レーシング・ブルズ」の再建にも深く関与し、実質的にレッドブルF1全体を支配する立場にありました。

社内ではこれが「ホーナー・レーシング」化しているのではないかという懸念が広がり、特にレッドブル本社のオリバー・ミンツラフCEOとホーナーの勢力との間に緊張関係があったとされています。

さらに、この解任劇にはマックス・フェルスタッペン陣営からの圧力が大きく影響したと見られています。

フェルスタッペンの父ヨス・フェルスタッペンは、2024年初頭に「ホーナーがこのままではチームが分裂する」と公然と批判していましたし、マルコ顧問もホーナーの権力集中に長年反発していました。

フェルスタッペン陣営は、マルコが解任される場合にマックスがフリーエージェントになる条項が契約に含まれていたこともあり、その影響力を利用してホーナーの権限縮小あるいは更迭を残留条件として提示していた可能性が指摘されています。

レッドブルはフェルスタッペンをチームに引き留めるため、チームに変化をもたらす必要性を感じていたようです。

フェルスタッペン自身も、オーストリアGPでのチーム内の対立について「良くないこと」で「避けられた」ものだと失望を表明していました。

ホーナーの解任は、表面的には静かですが、レッドブルF1内部での長年の軋轢と覇権争いが一気に表面化した事件だと言えるでしょう。この動きがフェルスタッペンの残留やチームの立ち直りにつながるか、今後の動向が注目されます。

このホーナー体制の終焉が、チームが良い方向に向かうきっかけになってほしいと強く願っています。

 

角田裕毅のレッドブル残留の可能性

日本人F1ファンにとって、角田裕毅の2026年の去就は最大の関心事の一つでしょう。

2025年初めはレーシング・ブルズ(現VCARB)に所属し、第3戦の日本GPからレッドブルに昇格、5年目のF1シーズンを迎えています。

2025年の状況とレッドブルでの昇格

角田はここ数年着実に成長を遂げ、昨年は予選で3位を獲得するなど評価を上げてきました。2025年は翌シーズンのため、明確な決勝の結果でアピールしたい年となるでしょう。

彼はレッドブルのドライバープールの一員であり、当初はリアム・ローソンがレッドブル・レーシングに昇格したものの、中国GP後の日本GPに角田裕毅が入れ替わる形でレッドブルドライバーに昇格しました。これは、彼の実力がレッドブル内部でも高く評価されている証拠と言えるでしょう。

元レーシングブルズ代表であり、新レッドブル・レーシングのCEOに就任したローラン・メキースは、角田のドライバーとしての成長に貢献し、「彼はもっと速いマシンに乗り換える準備ができている」とレッドブル昇格を推薦するなど、その速さに信頼を寄せていました。

メキース氏がレッドブルの新代表になったことは、角田にとって歓迎すべきニュースであり、プラスに働く可能性を秘めています。

キャデラックF1候補の噂

角田裕毅が他チームへの移籍を検討する可能性も指摘されています。その中で浮上しているのが、2026年にF1に新規参入するキャデラックF1チームのドライバー候補です。

キャデラックにとって角田は、F1での実績がありながらもまだ若く成長途上にあり、知名度も併せ持つドライバーという点で魅力的な選択肢になり得るとされています。

新規参入チームにとって、経験豊富なベテランドライバーと将来性のある若手をバランスよく起用することが成功へのカギとなるため、角田は理想的な中堅ドライバーと見られています。

ホンダとの関係性

角田裕毅は、F1デビュー当初からホンダとレッドブルの支援を受けてきました。

2026年にホンダがアストンマーティンと組むことは決定していますが、アストンマーティンはフェルナンド・アロンソとランス・ストロールの契約が残っているため、現時点ではシートに空きがありません。

しかし、ホンダはアストンマーティンのドライバーラインナップに発言権を持つと報じられており、将来的にはアストンマーティン・ホンダのドライバー候補に角田の名前が挙げられています。

ホンダは、レッドブルとの育成プログラムを2026年以降継続することは難しいと認めていますが、HFDP(ホンダ フォーミュラ・ドリーム・プロジェクト)として単独で、または新たにアストンマーティンF1と組んで育成を続けていく可能性も示唆しています。

角田裕毅は本当に「勝負の年」を迎えていますね。

レッドブルでの結果はもちろん重要ですが、もし他のチームに行くことになっても、彼の成長曲線を見ていると、きっとどこかで輝けるチャンスを掴むと信じています。

個人的には、ホンダとの繋がりを考えると、アストンマーティンに移籍してフェルスタッペンと再び戦う姿を見たい気持ちもあります。

 

2026年もホンダ継続の噂:真偽と背景

F1パドックでは「レッドブルが2026年以降もホンダのPUを搭載するのではないか」という噂もあります。この噂の真偽と背景を探ってみましょう。

噂の内容とオラフ・モルの見解

オランダのF1コメンテーターであるオラフ・モルは、ジェッダのパドックでこの「重大な噂」を耳にしたとZiggo Sportに語っています。

その内容は、「レッドブルは電動系の開発で苦戦しており、2026年もホンダと開発を続ける可能性がある」というものです。

さらに、レッドブルはホンダのエンジンを「レンタル」するだけで済ませ、RBPTエンジンはレーシングブルズだけが使用する案も囁かれているとモルは付け加えています。

この噂に関連して、ホンダ自身がアストンマーティンの現在のパフォーマンスの低迷を懸念し、より競争力のあるレッドブルとの協力継続を水面下で模索している可能性も示唆されています。

アストンマーティンのフェルナンド・アロンソは、サウジアラビアGPの予選後、「僕らは今、F1で最下位に近いチームかもしれない」「アイデアが尽きた感がある」と厳しい現状を語っています。

ただし、そのあとのアップデートで調子を取り戻しています。

 

ホンダとレッドブルの正式な関係とRBPTの開発状況

ホンダとレッドブルの公式な発表では、2025年シーズン限りでPU供給契約を終了し、2026年からはホンダがアストンマーティンと、レッドブルがRBPTとフォードのPUを使用するとされています。

レッドブル・パワートレインズ(RBPT)のPU開発については、前述の通り、困難に直面していると複数の情報源が報じています。特に電動部分のコンパクト化と高出力化、軽量バッテリーの開発が課題だとされています。

レッドブルのクリスチャン・ホーナー元代表は、2026年の新PU規則について「フランケンシュタイン・カー」と表現し、技術要件の厳しさを強調していました。これは、RBPTの開発が簡単ではないことを裏付けていると、わたしは思います。

フォード・パフォーマンス・モータースポーツのマーク・ラッシュブルックは、フォードとRBPTの提携は順調に進んでおり、パワー数値は達成できると述べていますが、信頼性の目標にはまだ到達していないことも認めています。

筆者の考察と業界の裏話

この「ホンダ継続」の噂について、筆者はこう考えます。

確かにRBPTの開発が苦戦しているという情報は多く、レッドブル側が競争力を維持したいと考えるのは自然なことです。

しかし、ホンダはアストンマーティンとのワークス契約を締結しており、2026年に向けてアストンマーティンに合わせたPU開発に多大なリソースを投入しています。

HRCの渡辺社長は、アストンマーティンとの開発で手一杯であり、もう1チームにPUを供給する余裕はないと発言。

YouTubeのF1LIFE channelの動画では、ホンダとレッドブルが2026年以降の継続について話し合った際、レッドブルがICEは自社で、電動部分はホンダに担当してほしいと提案したものの、ホンダ側が「簡単ではない」「協力は不可能」と判断した経緯が語られています。

これは、単純にPUを「レンタル」するだけでは済まない、複雑な技術的・運用的な問題があることを示唆していますね。

たとえホンダがPUを製造しても、それを車体に組み込み、調整するのはレッドブル側です。PUとシャシーのマッチングはF1において極めて重要であり、これがうまくいかなければ、PUの性能を最大限に引き出すことはできません。

オラフ・モル氏の「レンタル」説も、「ホンダ製エンジンを載せれば解決」というようなものではなく、PUと車体の一体的な開発が不可欠なF1において、実現には極めて高いハードルがあると感じます。

この噂は、レッドブルがRBPTの開発に抱える不安と、ホンダPUへの信頼の表れではないでしょうか。

読者の皆さんも、レッドブルが本当に「喉から手が出るほど」ホンダPUを欲しがっているという潜在的なニーズを感じているからこそ、この手の噂に強く惹かれるのかもしれませんね。

加えて、F1のPU開発は非常に費用がかかりますが、2026年からはコストキャップが導入され、年間1億3000万ドル(約190億円)以上の予算を投じてはいけないと定められています。

ホンダはF1活動を継続する基盤として、HRC単体で収益を出すことを目指しており、もし2チーム目にPUを供給するとすれば、それはHRCの収益性にも関わる話になるでしょう。

アストンマーティンとのワークス契約を優先しているホンダが、現時点でレッドブルにPUを供給する可能性は、極めて低いと言わざるを得ません。この噂は、現時点では「期待」が先行しているものだというのが、私の正直な見解です。

 

マックス・フェルスタッペンの将来は?メルセデス移籍の可能性

マックス・フェルスタッペンが2026年にメルセデスへ移籍する可能性は、F1界で最も注目されている話題の一つです。その動向に拍車がかかっています。

レッドブルとの契約と解除条項

フェルスタッペンはレッドブルと2028年末までの長期契約を結んでいますが、この契約にはいくつかの「脱出条項」が存在するとされています。

最も有力視されているのは、ドライバーズランキングでトップ3圏外に転落した場合に発動されるパフォーマンス条項です。

現在の彼はランキング3位ですが、4位のジョージ・ラッセルとはわずか9ポイント差しかなく、その差は常に変動する可能性があります。また、レッドブルがコンストラクターズランキングでトップ3に入っていない場合に有効になる条項もあると報じられています。

ホーナー解任の影響

クリスチャン・ホーナーの電撃解任は、フェルスタッペンの去就に大きな影響を与える可能性があります。

ホーナーの権力集中に対するフェルスタッペン陣営の不満や圧力は、以前から存在していました。彼の解任は、レッドブルがフェルスタッペンをチームに引き留めるための動きであるとも見られています。

もしフェルスタッペンがチームを離れるような事態となれば、レッドブルのドライバーラインナップ全体が再検討されることになり、これは角田裕毅の立場にも影響を及ぼすかもしれません。

この人事がフェルスタッペンがチームに残るための「最後の切り札」だったのかどうか、非常に気になるところです。

メルセデス移籍の噂と可能性

メルセデスは、2026年のドライバーラインナップをサマーブレイクまでには確定させる予定です。

メルセデスのトト・ウォルフ代表とフェルスタッペンは実際に交渉を再開したと報じられており、7月には両家族が同じサルデーニャ島で休暇を過ごしていたことも、この噂に信憑性を与えています。

しかし、メルセデス側には、フェルスタッペンの高額な年俸に加え、レッドブルとの契約解除に必要な約190億円もの契約解除金の支払いを承認するかという大きなハードルがあります。

一部のメルセデス役員は、「2026年にはドライバーに関係なく最高のマシンを手にする可能性がある」として、超高額なフェルスタッペン獲得の必要性に疑問を呈しているとも報じられています。

また、メルセデスの現ドライバー、ジョージ・ラッセルは、フェルスタッペンの移籍の噂にもかかわらず、自身のメルセデス残留に自信を見せており、「来年もF1に参戦することは間違いない」と語っています。

彼はメルセデスとの契約延長オファーを拒否したとの噂もありますが、これは自身の市場価値を高めるための駆け引きかもしれません。

ネルソン・ピケ・ジュニアは、マックスがメルセデスに行けばチームメイトはアントネッリになるだろうと語っています。

アントネッリはまだ若く、将来のエース候補と目されていますが、ルーキーとしての資質は折り紙付きでも、F1では大きな試練に直面する可能性があります。メルセデスが経験豊富なドライバーを望む場合、ラッセルの残留がより現実的かもしれません。

RBPTのPU開発の苦戦が報じられている中で、フェルスタッペンがより確実な勝利を求めるのであれば、メルセデスへの移籍は非常に魅力的な選択肢になるでしょう。

約190億円という契約解除金は確かに破格ですが、フェルスタッペンのようなワールドチャンピオン級のドライバーがもたらす価値は、その金額をはるかに上回ると思います。

もし彼がメルセデスに移籍するとなれば、F1の勢力図は大きく塗り替えられ、本当にやばいシーズンが始まるでしょうね。

 

2026年ドライバーラインナップ予測:レッドブルの選択肢

2026年のレッドブルのドライバーラインナップは、マックス・フェルスタッペンの去就に大きく左右されるでしょう。彼の決断がF1全体のドライバーマーケットに「ドミノ倒し」のような連鎖反応を引き起こす可能性があります。

マックス・フェルスタッペンが残留した場合

もしフェルスタッペンがレッドブルに残留するとすれば、チームは彼をサポートするセカンドドライバーを探すことになるでしょう。

  • 角田裕毅(RB)
    現在レッドブルに昇格している角田は、ホーナー元代表が「最良のドライバーラインナップ」を確立することが目標であると明言しつつも、内部昇格に限らず外部招聘の可能性も排除しない姿勢を示していました。しかし、新代表メキースが角田を高く評価していることは追い風です。2025年の結果が求められる中で、彼がレッドブルで十分なパフォーマンスを示せれば、残留の可能性は高まるでしょう。
  • リアム・ローソン(レーシングブルズ)
    2025年にレーシングブルズに降格したローソンですが、彼は引き続きレッドブルのドライバープールの一員であり、将来の候補の一人です。
  • アイザック・ハジャー(レーシングブルズ)
    2025年にF1フル参戦デビューするハジャーもレッドブルの育成ドライバーです。
  • 外部からの招聘
    レッドブルは過去にペレスを外部から招聘した例もあり、必要とあらば外部からのドライバー獲得も辞さない方針です。ジョージ・ラッセルなど、他の有力ドライバーの動向にも注目が集まるでしょう。

マックス・フェルスタッペンが移籍した場合

もしフェルスタッペンがレッドブルを去るとなると、チームは一からドライバーラインナップを再構築する必要が出てくるでしょう。これはチームにとって大きな打撃ですが、同時に新しい可能性も生まれます。

  • ジョージ・ラッセル(メルセデス)
    フェルスタッペンがメルセデスに移籍した場合、ラッセルがシートを失う可能性が指摘されています。ホーナー元代表も、ラッセルが市場に残っていることは注目に値すると述べていました。彼がレッドブルの有力候補となる可能性は十分にあるでしょう。
  • カルロス・サインツ(ウィリアムズ)
    サインツは2025年にウィリアムズに移籍しましたが、彼はトップチームでの経験が豊富で、フェラーリ時代にも好調なパフォーマンスを見せていました。レッドブルに復帰する可能性もゼロではありません。
  • 角田裕毅(RB)
    フェルスタッペンが移籍した場合、角田がレッドブル・レーシングのシートを獲得するチャンスはさらに高まるでしょう。彼はレッドブルジュニアからの叩き上げであり、チームの哲学にも合致します。

 

まとめ:F1 レッドブル 2026年のドライバーはどうなる?筆者の予測と考察

現時点ではマックス・フェルスタッペンのレッドブル残留が最も可能性が高いと見ています。

しかし、RBPTのPU開発の遅れが明確になり、パフォーマンス不足が続くようであれば、彼が契約解除条項を行使してメルセデスへ移籍する可能性も十分にあります。

彼のパフォーマンス条項は、今年の夏休みが「ホットな話題」になり得る時期と言われていますから、今後の数ヶ月の動向は要チェックですね。

もしフェルスタッペンが残留するならば、セカンドシートは角田裕毅になる可能性が高いと筆者は考えます。

新CEOのメキース氏が角田を信頼していること、そしてホンダのサポートも考慮すれば、彼がレッドブルのファクトリーチームの一員となるのは自然な流れでしょう。

彼がレッドブルのトップチームで、真のチャンピオン候補として戦う姿を見たいと、多くのF1ファンは願っているはずです。

ただし、F1の世界は常にサプライズがつきもの。ホーナーの電撃解任が良い例です。

F1移籍市場は、まるで水面下で巨大な魚が蠢いているかのように、予測不能な動きを見せることが多々あります。