流行語大賞は誰が決めている？

選考委員会が決定しています。言語学者や作家、芸能人など、様々な分野の専門家で構成されています。2024年の選考委員には、金田一秀穂氏（言語学者）、辛酸なめ子氏（漫画家）、やくみつる氏（漫画家）などが名を連ねています。

「ふてほど」以外の候補は何があったの？

「50-50」や「裏金問題」、「界隈」などがトップ10に入りました。特に「50-50」は大谷翔平選手の偉業を表す言葉として、有力候補だったようです。

特に賞金などはありませんが、社会的な注目度が高まります。過去には、選ばれた言葉がさらに流行したり、関連商品が売れたりする「流行語効果」も見られました。

はい、見られます！TVerやParavi（パラビ）などの動画配信サービスで配信されています。ぜひチェックしてみてください。

2024年12月3日 2024年12月3日

lopota

えっ、「ふてほど」が流行語大賞？ちょっと待って、そんなに使ってた？

みなさん、驚きましたよね。私も「ん？」と首をかしげちゃいました。2024年の流行語大賞に選ばれた「ふてほど」。

多くの人が「そんなに流行ってたっけ？」と思ったのではないでしょうか。

では、なぜ「ふてほど」が選ばれたのか、一緒に考えてみませんか？視聴率も高くなかったのに、なぜ大賞なの？という疑問を、今回はじっくり解き明かしていきます。

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【公式】金曜ドラマ「不適切にもほどがある！」(@futeki_tbs)がシェアした投稿

まずは「ふてほど」から。これは、TBSの金曜ドラマ「不適切にもほどがある！」の略称なんです。

阿部サダヲさん演じる昭和の体育教師が、令和にタイムスリップして奮闘する姿を描いたコメディドラマでした。

ドラマの内容は、昭和と令和の価値観の衝突を描いたもの。昭和時代なら当たり前だった言動が、令和では「不適切」とされる場面が多々あり、そのギャップを通して現代社会の課題を浮き彫りにしていました。

例えば、主人公の小川市郎先生（阿部サダヲ）が生徒に向かって「おい、デブ！」と呼びかける場面。昭和時代なら笑って済まされたかもしれませんが、令和では完全にアウト。ハラスメントですよね。

でも、ただ批判するだけじゃなく、お互いの立場を理解し合うことの大切さも描かれていました。そこがこのドラマの魅力だったんです。

ここで気になるのが視聴率。実は、「ふてほど」の平均視聴率は10%前後。決して高くはありませんでした。

2024年の民放連続ドラマの平均視聴率が8%程度だったことを考えると、悪くはないんですが、大ヒットとは言えない数字です。

過去の流行語大賞を獲得したドラマと比べると、かなり低めですね。

例えば、2013年に「倍返し」で流行語大賞を獲得した「半沢直樹」の平均視聴率は28.7%。2003年に「マネーの虎」で大賞を取った同名番組の視聴率は15%前後でした。

じゃあ、なぜ大賞に？そこには、視聴率以外の要因があったんです。

実は、流行語大賞の選考には意外な基準があるんです。単純な使用頻度だけでなく、その言葉が持つ社会的影響力や時代性も重視されるんですね。

選考委員の一人、やくみつる氏は「この『ふてほど』という言葉が『新語・流行語大賞』とは逆説的な親和性がある」と語っています。

つまり、単に流行った言葉というよりも、2024年の日本社会を象徴する言葉として選ばれたということなんです。

過去の選考基準を見てみると、1984年の「オシンドローム」や2011年の「なでしこジャパン」など、必ずしも日常会話で頻繁に使われたわけではない言葉も選ばれています。

これらの言葉は、その年の社会現象や時代の空気を表現していたんですね。

時代を映す鏡
昭和と令和の価値観の衝突を描き、現代社会の課題を浮き彫りにしました。特に、世代間ギャップや急速に変化する社会規範について、多くの人に考えるきっかけを与えました。
SNSでの反響
視聴率以上に、SNSでの話題性が高かったんです。Twitter（現X）では、放送中にトレンド入りすることも。「#ふてほど」のハッシュタグを使った投稿は、1話あたり平均で約5万件以上あったそうです。
コンプライアンス社会への皮肉
過剰な「正しさ」への風刺として評価されました。現代社会で求められる「適切さ」の行き過ぎた面を、ユーモアを交えて批判的に描いていたんです。
世代を超えた共感
昭和生まれの人には懐かしさを、令和生まれの人には新鮮さを感じさせる内容で、幅広い世代から支持を得ました。
社会問題への言及
ジェンダー平等、ワークライフバランス、多様性の尊重など、現代の重要なテーマを取り上げ、視聴者に考えるきっかけを与えました。