インド・デリーの鉄柱が錆びない理由とは?実は錆びている?その真実と科学的解明

インド・デリーの鉄柱が錆びない理由とは?実は錆びている?その真実と科学的解明

インドのデリーにある「錆びない鉄柱」、別名「Qutub Minar(クトゥブ・ミナール)複合遺跡内の鉄柱」は、その不思議な特性で長年にわたり多くの人々の興味を引いています。

しかし、実際には錆びているという噂もあるため、今回はその真相について詳しく見ていきましょう。

 

インド・デリーの鉄柱はなぜ錆びない?実際に錆びてるのか?

デリーの鉄柱とは?

デリーの鉄柱は、約1600年前に作られたとされる高さ約7メートルの鉄柱で、Qutub Minarの敷地内に立っています。

この柱は、ガプタ朝の王チャンドラグプタ2世によって建立されたと伝えられています。その最大の特徴は、これだけの長い年月を経てもほとんど錆びていないことです。

 

錆びない理由とは?

この鉄柱が錆びない理由については、いくつかの説があります。その中でも主な説を紹介します。

1. 鉄の純度が高い

一つ目の説は、鉄柱が非常に高い純度の鉄で作られているというものです。

古代インドの冶金技術は非常に進んでおり、純度の高い鉄を製造することができたと言われています。高純度の鉄は腐食しにくいため、長期間にわたって錆びにくいのです。

2. パッシベーション

パッシベーションとは、鉄の表面に自然に形成される保護膜のことです。

デリーの鉄柱は、リンと酸素を含む薄い酸化層が表面に形成されており、この層が鉄を錆びから守っていると考えられています。この自然に形成される保護膜が、腐食を防いでいるのです。

3. 気候と環境

デリーの気候や環境も、鉄柱が錆びにくい理由として挙げられます。

デリーの乾燥した気候や、酸性雨の少ない環境が、鉄柱の腐食を抑えている可能性があります。

 

実際には錆びている?

「実際には錆びているのでは?」という声も少なくありません。

近年の研究によれば、鉄柱の表面には確かに微小な錆が見られることが確認されています。

これは、完全に錆びていないわけではなく、腐食が極めて遅い速度で進行しているということです。言い換えれば、鉄柱は「錆びない」というよりも「非常に錆びにくい」という表現が正しいかもしれません。

個人的には、この鉄柱についての研究や写真を見て、古代インドの技術の高さに感嘆しています。科学的に見ても非常に興味深い現象ですが、やはり1600年もの間大きな腐食が見られないという事実には驚かされます。

もしデリーを訪れる機会があれば、実際にこの鉄柱を自分の目で確かめてみたいと思っています。

 

【まとめ】インド・デリーの鉄柱が錆びない理由とは?実は錆びている?その真実と科学的解明

デリーの鉄柱が「錆びない」とされる理由は、鉄の高純度、パッシベーション、そしてデリーの気候など複数の要因が重なっているからです。

ただ、実際には錆びる速度が非常に遅いだけで、微小な錆が存在することも事実です。このように、科学と歴史が交差するこの鉄柱は、今後も多くの人々の興味を引き続けることでしょう。

もしデリーに訪れる機会があれば、ぜひこの不思議な鉄柱を自分の目で確かめてみてください!