芸能界の裏側には、思わず目を見張るような驚きの噂やエピソードがたくさん隠れているようです。 中でも特…
歌舞伎界の星!「中村米吉の妻」元芸妓とのラーメン馴れ初め


歌舞伎界の期待を背負う若手女形、五代目中村米吉さんの奥様は、なんと京都の元芸妓さんでした。お二人の出会いは、歌舞伎座の裏手にあるラーメン屋さん「はしご」での、まるでドラマのような「ラーメン婚」だったのです。
この意外な馴れ初めから、名門・播磨屋の御曹司である米吉さんの華麗な家系図、そして知られざる学生時代と芸への深い決意まで、読者の皆さんが知りたいすべてを深掘りしていきます。

今回は、隠されたエピソードと、歌舞伎界の「今」を象細に解き明かしていきます。
この記事でわかること・要点
- 中村米吉の歌舞伎俳優としての歩み
- 彼の豪華な家族と家系図
- 元芸妓の妻との結婚、その馴れ初め
- 女形としての評価と、素顔の一面
「可愛すぎる女形」中村米吉さんの結婚相手(嫁)は元芸妓さん、その馴れ初めは?
五代目中村米吉さんの結婚相手は、京都出身の一般女性、梓(あずさ)さんです。彼女は1994年生まれで、2025年現在30歳。
驚くべきことに、15歳から10年間にわたり京都の宮川町で舞妓(まいこ)・芸妓(げいこ)として活躍されていた方で、「君ひろ(きみひろ)」という名前で知られていました。
妻・梓さんのプロフィールと元芸妓「君ひろ」としての顔
梓さんは、その明るく親しみやすい人柄で知られ、米吉さんも彼女を「よく食べて、よく笑う、明るい人」と表現しています。
稲穂の会の納涼会(米吉さんの奥様・梓さんのお披露目会)へ。
— yuka (@cyan_12) August 25, 2024
かわいい!かわいいご夫婦!
結婚式のお写真もどれも素敵で、ときめきしかない✨ pic.twitter.com/zRqquMZUJm
米吉さんのご両親と打ち解けるきっかけも、中華料理店で余った春巻きを梓さんが積極的に食べに行ったことだったとか。

なんか、そういうエピソードを聞くと、めちゃくちゃ親近感が湧きますね!
- 京都で生まれ育った梓さんは、幼い頃から日本舞踊やバレエに親しみ、伝統芸能に自然と魅了されてきたそうです。
- 舞妓への憧れが強く、中学校卒業後すぐに宮川町の置屋に弟子入りし、舞妓「君ひろ」として活動を始めました。舞妓は15歳から20歳くらいまでの女性が芸妓を目指して修行する期間で、唄や舞などの芸でお客様をもてなします。
- 5年間の舞妓生活を経て、2015年には芸妓へと転身。芸妓は20歳以上で、お座敷での振る舞いが認められた女性が芸事を仕事とし、一社会人として自立した生活を送る存在です。
- 梓さんとその妹・君とよさんは、姉妹芸妓としてNHKのドキュメンタリー番組でも取り上げられるなど、広く注目を集めました。
- 約10年間の舞妓・芸妓としての活動を経て、梓さんは2020年に引退し、新しい人生のステージへ進む準備をされていたそうです。
梨園の妻として、結婚後は歌舞伎座のロビーなどでお客様への応対もこなすなど、その社交性を活かして米吉さんを力強く支えています。
運命的な出会い:「ラーメン婚」の詳細

米吉さんと梓さんの出会いは、数年前に遡りますが、実は以前から顔見知りだったそうです。
梓さんが芸妓として活動していた時期に、歌舞伎や伝統文化に関心を持っていたことから、互いに認識はしていたものの、深い交流には至っていなかったといいます。
運命的な転機となったのは、東京・歌舞伎座近くにあるラーメン店「はしご」での出来事でした。米吉さんが食事を終え店を出ようとしたその時、梓さんが友人たちと入店してきたのです。
今日は平日なので米吉ラーメン行ってきた!細麺の担々麺うまー!スパイスきいてるー!これは真夏に汗だくになりながら食べたいお味☺️ 次はおしょう油味にしよ!これでわたしも結婚できますかね笑笑 pic.twitter.com/0PDZ6jTbEy
— からし (@tkz_0v0) April 19, 2024
ここで米吉さんが「格好つけてごちそうしちゃった」と照れ笑いしながら語るように、なんと梓さんたちの分まで黙って会計を済ませ、店を後にしたのだそうです。
このさりげない気配りが梓さんの心を動かし、感謝を伝えたいと思った梓さんが周囲を通じて連絡を取ったことが、二人の関係が深まるきっかけとなりました。
その後、梓さんが米吉さんの舞台に通うようになり、交際が始まったのです。しばらくは京都と東京での遠距離恋愛を育み、約1年間の遠距離を経て、梓さんが上京し、結婚への準備を進めていったと報じられています。
もう一つの重要なエビソード
ラーメン店での出会いの直前、梓さんは中村吉右衛門さん(2021年逝去)の舞台『幡随院長兵衛』を観劇し、客席を通る吉右衛門さんと握手をして興奮冷めやらぬ状態だったそうです。
米吉さんはこの「ラーメンと吉右衛門のおじさまに感謝」と語っており、この偶然の重なりが二人の絆を深めたことを示唆しています。
結婚への道のり:遠距離恋愛と家族の後押し
米吉さんは、早い段階から梓さんとの結婚を意識していたようです。歌舞伎俳優は、役者として一人前になってからという思いが強いと聞きますし、彼もまたそう考えていたのではないでしょうか。
大きな転機となったのは、2023年7月に父・五代目中村歌六さんが人間国宝に認定されたことです。
この時、歌六さんから「そろそろいいんじゃないか」と背中を押されたことが、米吉さんが結婚に踏み切る大きなきっかけになったと語られています。

家族の理解と応援が、彼にとってどれほど心強かったか、想像に難くありませんね。
披露宴の様子と奥様のユニークな一面
中村米吉さんと梓さんは、2024年1月22日に入籍を発表。同年5月29日には東京の帝国ホテルで盛大な結婚披露宴が執り行われました。
2024年5月29日
— 桂米團治 (@yonedanji_k) May 29, 2024
歌舞伎俳優、中村米吉さんの結婚披露宴に出席❣️
「帝国ホテル」孔雀の間に600人以上が招かれ、盛大で実に華やかな宴が繰り広げられました🤗
修くん、おめでとう🎉 pic.twitter.com/tgIfGRAYar
披露宴には約530名ものゲストが招かれ、歌舞伎界の関係者が多数列席し、人間国宝のおじさまたちや先輩、同期の若手役者さんたちがお祝いに駆けつけたそうです。
この披露宴で特に話題になったのは、なんと奥様がウエディングケーキの代わりに「流しそうめん」を提案したというユニークなエピソードです。
伝統と格式ある歌舞伎界の披露宴で、まさかの流しそうめん!

梓さんの、おおらかで明るく、そしてちょっと「ど天然」な性格が垣間見える、最高に素敵なアイデアですよね。
きっと会場は大いに盛り上がったことでしょう。
お二人は、2025年1月5日放送のテレビ朝日系「新婚さんいらっしゃい!」にも夫婦そろって出演。
この番組では、米吉さんの女形の先輩である中村七之助さんや、歳の近い中村橋之助さんがVTR出演し、米吉さんの「妻にデレッデレ」な一面を暴露。
「悪口ばっかり!」と米吉さんがボヤく場面もあったようですが、それもお二人の仲の良さの表れだと感じました。
歌舞伎界のサラブレッド!中村米吉さんの壮大な家系図
中村米吉さんの本名は「小川修平(おがわ しゅうへい)」さん。彼の屋号は「播磨屋(はりまや)」ですが、一時的に「萬屋(よろずや)」を名乗っていた時期もありました。

2010年9月には父と叔父とともに元の「播磨屋」に戻しています。家紋は美しい「揚羽蝶(あげはちょう)」。
中村米吉トークショー in 大阪のお土産は京都の小丸屋住井の京丸うちわ。京都の芸妓さんや舞妓さんがご贔屓さんにお配りする表と裏にそれぞれ屋号と芸名と家紋の入った団扇。米吉さん演ずる『吉原狐』のお吉は江戸の芸者さんですが、芸妓繋がりということですね。播磨屋の米吉。裏には家紋の揚羽蝶。 pic.twitter.com/JkiDqjeh4O
— June = JJ (@Mrs_Lament) July 15, 2023
米吉さんの家系図は、まさに歌舞伎界の歴史を物語る豪華絢爛なものです。曽祖父の代まで遡ると、初代中村吉右衛門、三代目中村時蔵、十七代目中村勘三郎といった錚々たる名優たちが名を連ねています。

中村一族は「萬屋」「播磨屋」「中村屋」の三つの大きな家系に分かれており、米吉さんの家は播磨屋に属しています。
中村一族の主な家系と代表的な俳優
家系 | 主な代表俳優 | 米吉さんとの関係性 |
播磨屋 | 五代目中村歌六(父)、三代目中村又五郎(叔父)、五代目中村米吉(本人) | 米吉さんの直系の家系。 |
萬屋 | 四代目中村時蔵(曽祖父の兄弟)、中村梅枝、中村萬太郎、二代目中村獅童(従叔父) | 曽祖父が三代目中村時蔵であり、二代目中村獅童とは遠い親戚関係にある。 |
中村屋 | 故中村勘三郎、中村勘九郎(親戚)、中村七之助(親戚) | 曽祖父(三代目中村時蔵)と十七代目中村勘三郎(三代目中村米吉)が兄弟にあたる。 |
人間国宝の父・五代目中村歌六さん
米吉さんのお父様は、五代目中村歌六(なかむらかろく)さん。歌六さんは、古典から新作、スーパー歌舞伎まで柔軟に対応し、老け役、敵役、女方と幅広い役柄を演じこなすオールマイティーな歌舞伎俳優として知られています。
2023年7月には、その長年の舞台生活と特に老役としての活躍が認められ、重要無形文化財「歌舞伎脇役」の保持者、すなわち人間国宝に認定されました。
人間国宝に歌舞伎・中村歌六さん 「妻も息子も号泣してくれた」https://t.co/5rjHK4K5de
— 毎日新聞 (@mainichi) July 21, 2023
国の文化審議会による21日の答申で、重要無形文化財保持者(人間国宝)に、歌舞伎俳優の中村歌六さん(72)が選ばれました。

日本芸術院章や紫綬褒章など、数多くの賞を受章されている、歌舞伎界を代表するトップスターのお一人です。
米吉さんの芸の道における師でもあり、結婚を後押ししたことからも、父子の深い絆が感じられますね。
母は元歌手、弟は?家族構成の全貌
米吉さんのお母様は、大岡恵子(おがわ けいこ)さん。彼女はかつて、ムード歌謡グループ「ロス・インディオス」の二代目女性ボーカル「フローレス」として活躍されていたそうです。
華やかで美しい方で、米吉さんの可愛らしい顔立ちはお母様譲りではないかと筆者は思っています。
梨園の妻となってからは表舞台に立つ機会は減ったものの、「おがわ恵子」名義で歌手活動を続けていらっしゃるようです。
米吉さんには、中村龍之助(なかむら りゅうのすけ)さんという実の弟がいます。龍之助さんも2000年7月に米吉さんと共に歌舞伎座『宇和島騒動』で初舞台を踏み、一時は歌舞伎役者として活動していました。

2006年5月以降は出演の記録がなく、現在は歌舞伎役者としての活動はされていないようです。
ただ、米吉さんのブログやインスタグラムには、お母様や弟さんが家族旅行の様子などで登場することもあり、一家の仲睦まじい様子が伺えます。
歌舞伎界における中村一族の広がり
中村米吉さんの家系図を見ると、改めて歌舞伎界が血縁で深く結びついていることがよくわかります。
例えば、大叔父(祖父の兄弟)にあたる萬屋錦之介(よろずや きんのすけ)さんや中村嘉葎雄(なかむら かもん)さんは、歌舞伎役者から映画俳優へと転向し、銀幕のスターとして活躍しました。
また、米吉さんとは従叔父(いとこおじ)の関係にあたるのが、二代目中村獅童(なかむら しどう)さんです。

獅童さんは豪快な役柄を得意とする一方、米吉さんはしなやかな立ち回りの女形としてタイプは異なりますが、プライベートではとても仲が良いそうです。
米吉さんの結婚報告のインスタグラムには、獅童さんからの「祝祝祝」というコメントも寄せられており、その親交の深さが伺えます。
さらに、初代中村隼人(なかむら はやと)さんとは「はとこ」の関係性。隼人さんと米吉さんは、共に端正な顔立ちのイケメン歌舞伎役者として人気を集めており、テレビ出演も多いですね。
隼人さんのインスタグラムには、米吉さんや二代目尾上右近さんとの豪華なスリーショットも投稿されており、血縁を超えた交流が見られます。
歌舞伎界では、屋号に明確な「格付け」のルールはありませんが、伝統の長さや役者の集客力が重要とされます。結局のところ、役者の実力と人気が「格上」を決定する大きな要因となるのは、私も同感です。
中村米吉さんのように、確かな実力と新しい魅力を兼ね備えた若手が、歌舞伎界の未来を牽引していくことでしょう。
中村米吉さんの学生時代と芸への決意
中村米吉さんは、1993年3月8日東京都生まれ。7歳になる2000年7月には、歌舞伎座の『宇和島騒動』で父・歌六さんの前名を継ぎ、五代目中村米吉として初舞台を踏んでいます。
成城学園から大学へ、そして中退の理由
米吉さんは、小学校から大学まで成城学園に通われていました。高校卒業後は、内部進学で成城大学文芸学部に進学しています。
学生時代は学業を優先していたものの、将来は歌舞伎役者になることを決めていたそうです。大学1年生の時に、本格的に「女形(おんながた)」を目指すことを決意したとインタビューで語っています。
彼の言葉によると、
父の歌六は立役(たちやく)がメインであまり女方はしませんでしたけど、先輩の女方さんの舞台を見てすてきだなと思うことがたくさんありましたし、そもそも顔がこんなですから立役をやっても武張って出られないですしね(笑)。いろいろなことが重なって女方の道を選びました。今はそれで少しだけ正解だったなと思っています。

自身の顔立ちをユーモアを交えて語るあたり、米吉さんの人柄が表れていますね。
この決断には、大叔父にあたる二代目中村吉右衛門さんからの「君はこれからどうしていきたいの?」という問いかけも大きな契機となったと明かされています。そして、お祖母様が彼の背中を押してくれたそうです。
正確な時期は不明ですが、その後大学を中退し、役者業に専念することを決めたとされています。歌舞伎役者という芸の道に人生を捧げる彼の強い覚悟の表れだと、私は感じています。
女形としての覚悟と先輩たちの教え
大学中退後、米吉さんは女形として着実にキャリアを重ねていきました。2015年1月には「名題昇進」を果たしています。
名題昇進とは、日本俳優協会の名題資格審査に合格し、「名題適任証」を取得した俳優に与えられる資格で、歌舞伎役者としての確かな実力を示すものです。
女形としての演技は先輩方から厳しく指導されたと言います。特に、二代目中村吉右衛門さんや、女形の大先輩である坂東玉三郎さんからは、数々の厳しいダメ出しを受けました。
玉三郎さんからは「貴方、歌舞伎の家に生まれたんでしょ、ああ、生まれただけだね」と言われたこともあったそうですが、千穐楽の日には「三十歳になる前に、女形としての土台をしっかりと身につけておきなさい」と期待の言葉をかけられたエピソードもあります。

この厳しさの中にも、若き才能への深い愛情と育成への情熱が感じられますね。
米吉さん自身は、女形の心得として「相手役の方にやりやすいと思ってもらえるように女形は勤めないといけない、これが一番大切なことであり難しいことですね」と語っています。
また、歌舞伎役者として「出てきただけでお客様に喜んでいただけるような役者になりたい」という目標を掲げ、「古典歌舞伎の役々によってもどういう演じ方があるのか?一つ一つのお芝居をもっと掘り下げていかないといけない」と、常に芸の探求に余念がありません。
歌舞伎学会会員の中村達史氏は、米吉さんの「ぼんじゃり」(柔和でおっとりしている)とした雰囲気と、近年の目覚ましい技量の進歩を評価しています。
中村米吉さんの現在と今後の活躍
米吉さんは2025年現在32歳。歌舞伎界では若手とされますが、世間的にはそろそろ中堅の域に入ると自覚しており、「32歳でこんなもの?」と思われないよう、さらに芸に磨きをかけなければならない時期だと考えているそうです。
「可愛すぎる女形」としての魅力

米吉さんは、「可愛すぎる女形」として多くのファンから注目されています。
タレ目が印象的で、可愛らしい雰囲気を醸し出していますね。
2022年の『風の谷のナウシカ』でのナウシカ役や、2023年の『新作歌舞伎 ファイナルファンタジーX』でのヒロイン・ユウナ役といった大役が、彼の知名度を一気に高めました。
また、彼は自他ともに認める「しゃべり好き」で、「しゃべりすぎる女形」として自己紹介することもあるほど。自身のInstagramでのライブ配信では、一人で2時間以上話すこともあるというから驚きです。
スイーツが大好物で、「甘いものは世界を救う」というハッシュタグでスイーツの写真を頻繁に投稿しています。特にいちご大福には強いこだわりがあり、マカロンは苦手だという一面も。
そんな親しみやすい素顔が、ファンにとってはたまらない魅力となっているようです。
伝統と革新を担う若手ホープ
米吉さんは、古典歌舞伎だけでなく、新しい試みにも意欲的に挑戦。ラスベガスでの歌舞伎公演にも参加し、2019年にはG20大阪サミットで、洋楽に邦楽を加えた新しい舞踊「KABUKI」を披露し喝采を浴びました。
最近では、2023年9月に歌舞伎座で『祇園祭礼信仰記』の雪姫、2024年1月に浅草公会堂で『本朝廿四孝』の八重垣姫、同年11月に明治座で『鎌倉三代記』の時姫を演じ、女方の大役である「三姫(さんひめ)」を短期間で制覇しました。

これは女形として高い評価を得ている証拠ですね。
2025年3月には京都南座で「三月花形歌舞伎」に出演し、『妹背山婦女庭訓』のお三輪と、『伊勢音頭恋寝刃』の油屋お紺という対照的な役柄を演じました。お三輪は恋に命をかける一途な娘、お紺は計算高い遊女。米吉さんの幅広い表現力が良かったです。
テレビドラマ『ママはバーテンダー』(BS-TBS)にレギュラー出演するなど、歌舞伎ファン以外にも知名度を広げています。2025年6月には歌舞伎座「六月大歌舞伎」の昼の部「お祭り」で手古舞を勤めました。
常に新しい挑戦を続けながら、歌舞伎の伝統も大切にする彼の姿は、まさに若手歌舞伎界の希望だと私は強く感じています。
梨園の妻としての梓さんの役割
梓さんが元芸妓であったことは、梨園の妻としての役割を考える上で非常に興味深い点だと考えています。
歌舞伎界と花街、どちらも日本の伝統芸能に深く根ざした世界であり、共通点が多いからです。例えば、どちらも「白塗り」の文化を持つ「白塗り族」カップルだと紹介されています。
梨園の妻は、「主婦」だけではなく、夫の仕事を円滑に進めるための対外的な手配、食事の心配り、お中元・お歳暮の手配といった「おかみさん業」をこなすことが求められます。
歌舞伎は「家族総出の商売」であり、妻の存在は不可欠です。

梓さんの芸妓としての10年間の経験は、梨園の妻として非常に有利に働くのではないでしょうか。
彼女は幼い頃から日本舞踊に親しみ、礼儀作法や客への「おもてなし」の精神を身につけています。これは、歌舞伎界でお客様と接する上で、まさに生きたスキルとなるでしょうね。
実際、結婚後すぐに歌舞伎座のロビーでお客様への応対をされていることが報じられています。これは一般的な梨園の妻の役割そのもので、彼女がすでにその役割を熟知し、堂々とこなしていることを示唆しています。
また、芸妓という華やかな世界で活躍してきた経験は、夫の知名度を上げ、歌舞伎ファンを増やすという「梨園の妻」ができることの一つにも繋がるかもしれません。
米吉さんの「よく喋る」性格と、梓さんの「明るく、親しみやすい」人柄は、互いに補完し合い、さらに魅力を増幅させる「最高のコンビ」だと私は思っています。
お二人の明るい家庭が、米吉さんの芸をさらに深め、歌舞伎界全体にも良い影響を与えることを期待しています。
歌舞伎界における結婚と伝統の継承
歌舞伎界は世襲制が非常に強く、特に「御曹司(おんぞうし)」と呼ばれる血筋の役者にとって、結婚は個人の問題にとどまらず、家や芸の継承という大きな意味を持ちます。
梨園の妻は、次世代の役者を育てるという重要な役割も担うことがあります。

米吉さんの場合、父親の五代目中村歌六さんが人間国宝という重責を担う中で、その息子である米吉さんの結婚は、播磨屋という名門の将来にも関わる重大事です。
米吉さんの結婚相手が梨園とは直接関係のない「一般女性」でありながら、伝統芸能の世界に身を置いていた「元芸妓」であることは、非常に現代的でありつつも、日本の伝統文化を重んじる梨園の価値観と見事に合致していると見ています。
奥様が京都の花街で培った経験は、歌舞伎という伝統芸能を支える上で、きっと計り知れない力となるでしょう。舞台裏でのサポートはもちろんのこと、人間関係の構築や、日本の美意識に対する理解は、梨園生活において大きな強みとなるはずです。
中村米吉さんのご家庭には子供がいる?
2025年7月現在、中村米吉さんと梓さんのご家庭にお子様がいるという情報や記載は、確認できませんでした。
お二人は昨年2024年に結婚されたばかりですので、これから未来の家族計画をゆっくりと進めていくものと推察されます。
米吉さんが以前、小さい子の面倒見が良いというエピソードも語られていたので、もしお子様を授かったら、きっと良きパパになるでしょうね。
まとめ:「中村米吉と元芸妓の嫁」意外な馴れ初め
本記事では、「可愛すぎる女形」として注目の歌舞伎俳優、五代目中村米吉さんのご結婚と、その背景にある家系図、そして知られざる学生時代のエピソードに焦点を当ててきました。
米吉さんの妻である梓さんは、京都宮川町の元芸妓「君ひろ」さんで、お二人の馴れ初めは歌舞伎座近くのラーメン屋「はしご」での、吉右衛門さんとの握手も絡んだなんともロマンチックな出来事でした。
その明るく親しみやすい人柄と、元芸妓としての教養は、梨園の妻として米吉さんを力強く支えています。
また、父である人間国宝の五代目中村歌六さんを筆頭に、播磨屋という歌舞伎界の名門に生まれた米吉さんの家系図は、まさに華麗なる一族そのもの。米吉さんはその血筋に甘んじることなく、成城大学を中退してまで女形としての道を究めることを決意し、厳しい修行を重ねてきました。
2025年現在、32歳となる中村米吉さんは、古典歌舞伎での「三姫」制覇や、『風の谷のナウシカ』、『ファイナルファンタジーX』といった新作歌舞伎での活躍を通じて、伝統と革新を担う若手ホープとしてますます注目を集めています。
お二人の明るい「おしゃべり」に満ちた家庭は、米吉さんの芸をさらに深めることでしょう。中村米吉さんの今後の活躍から、ますます目が離せませんね!
覚えておきたいポイント
- 本名:小川修平、1993年3月8日生まれ
- 父は人間国宝の五代目中村歌六
- 母は元ラテン音楽歌手の大岡恵子
- 屋号は播磨屋、定紋は揚羽蝶
- 成城学園の小中高大出身(大学は中退)
- 2011年から本格的に女形の道へ
- 「可愛すぎる女形」と評され人気
- 『ナウシカ』や『FFX』など新作歌舞伎に出演
- 2024年1月22日元芸妓の梓さんと入籍
- ラーメン店での出会いが交際のきっかけ
- 2025年1月5日『新婚さんいらっしゃい!』出演
- 甘いもの好きでトーク上手な一面