朝ドラ「ばけばけ」の僧侶役は湯浅崇!常連俳優の知られざる魅力に迫る

朝ドラ「ばけばけ」の僧侶役は湯浅崇!常連俳優の知られざる魅力に迫る

NHK朝ドラ「ばけばけ」を見ていて、「あれ、この僧侶役の人、どこかで見たことある…」と思った方、いませんか?

実はあの住職役、湯浅崇さんなんです。朝ドラファンなら「またこの人だ!」とピンとくるかもしれません。

でも正直、湯浅さんって名前を聞いてもパッと顔が浮かばない人も多いはず。それもそのはず、彼は「脇役のプロフェッショナル」として、毎回違う役柄で登場するんですから。

今回は、朝ドラに何度も出演している湯浅崇さんについて、徹底的に調べてみました。

「ばけばけ」での住職役から、彼がどんな俳優なのか、なぜ朝ドラに引っ張りだこなのか。その秘密に迫っていきます。知れば知るほど「そうだったのか!」と膝を打つこと間違いなし!

 

湯浅崇が朝ドラ「ばけばけ」で演じた住職役とは?

静かな存在感を放つ住職役

「ばけばけ」での湯浅崇さんの住職役、見逃した方も多いかもしれません。

2025年11月12日放送の第33回で登場しました。劇中では、北川景子さん演じる雨清水タエと板垣李光人さん演じる三之丞の親子が身を寄せる寺院の住職として出演。「よろしければ」とタエにむすび飯を差し出すシーンが印象的でした。

登場時間は約30秒ほど。その短い時間の中で、困窮した親子を毎日支える温かい人柄がにじみ出ていました。朝ドラって15分という短い尺の中で物語を進めていくので、一瞬の出演でも視聴者の心に残る演技が求められます。

 

SNSで話題に「湯浅崇をさがせ!」

放送直後、SNS上では歓喜の声が上がりました。

「秋冬の常連さんやー!」「明治の松江にも湯浅崇さんだわ」といったコメントが続出。朝ドラファンの間では、もはや「ウォーリーをさがせ!」ならぬ「湯浅崇をさがせ!」が恒例行事になっているんだとか。

私がいろいろと調べた感じだと、視聴者の中には毎回「今度はどんな役で出てくるんだろう」と楽しみにしている人がかなり多いみたいですね。これって脇役俳優としては最高の評価だと思いませんか?

制作統括も信頼する「カンヌ俳優」

実は湯浅さん、最近すごいことを成し遂げています。

主演した短編映画『人間農場』(2024年)が2025年5月のカンヌ国際映画祭で上映されたんです。「ばけばけ」の制作統括・橋爪國臣さんも「湯浅さんも今や、カンヌ俳優ですからね」とコメント。

朝ドラの現場でも「ものすごくいいお芝居をなさる役者さん。現場のムードメーカーでもあり、とても信頼しています」と絶賛しています。

ここ、気になりますよね。脇役専門かと思いきや、実は国際的にも認められた実力派だったんです。

 

「ばけばけ」僧侶役で出演の湯浅崇は朝ドラ常連!過去の出演作15作をチェック

驚くほど多彩な役柄を演じてきた

湯浅崇さんが朝ドラの常連と言われる理由、それは出演回数の多さにあります。

「ばけばけ」で朝ドラ出演15作目を達成。しかもその内13作がNHK大阪放送局(BK)制作の作品なんです。

過去の出演作品はこちら

作品名放送年役柄
カーネーション2011-2012年パッチ職人・田中(初朝ドラ)
純と愛2012-2013年ホテル「里や」の常連客
ごちそうさん2013-2014年増岡要司
あさが来た2015-2016年女子大設立に奔走する学者・絹田
べっぴんさん2016-2017年ラジオキャスター(声のみ)・スピンオフ出演
わろてんか2017-2018年曲芸士・佐助
まんぷく2018-2019年小山内良治
スカーレット2019-2020年寺岡崇史先生(百合子の高校の担任)
おちょやん2020-2021年警官(他に大阪ことば指導も担当)
カムカムエヴリバディ2021-2022年ディレクター
舞いあがれ!2022-2023年町工場社長・古田(父と息子の二役!)
ブギウギ2023-2024年大西ヒデオ(タマの夫)
虎に翼2024年東京地方裁判所守衛
おむすび2024-2025年後藤(他に大阪ことば指導も担当)
ばけばけ2025年住職(最新)寺に身を寄せる主人公たちに差し入れをする役

なるほどね〜、ほぼ毎年朝ドラに出ているんです。しかも毎回違う役柄。医者、教師、商店主、職人、学者、そして今回の住職。この振り幅の広さが、彼の強みなんですよね。

「舞いあがれ!」では秘密の二役に挑戦

特に印象的なのが「舞いあがれ!」でのエピソード。

最初は町工場の社長・古田という役で出演していたんですが、オールアップの日に監督から突然「カツラ持ってるよね?じゃあ、息子役もお願いします」と言われたそうです。結果、父親役と息子役の二役を演じ分け、序盤から最終週まで出続けることに。

これって普通じゃありえないですよね。でも湯浅さんだからこそできた起用なんだと思います。

南条好輝さんに次ぐ出演記録

実は湯浅さん、「僕の上に南条好輝さんがいらっしゃるんです」とインタビューで語っています。

南条好輝さんは『純ちゃんの応援歌』から『おちょやん』まで15作品に出演した朝ドラ界のレジェンド。湯浅さんは「まだまだ頑張ります」と謙遜していますが、すでに同じ15作品に到達。目標は朝ドラ出演20作だそうです!

 

湯浅崇ってどんな人?プロフィールと経歴

大阪・堺市出身の舞台俳優

湯浅崇さんについて、詳しいプロフィールをご紹介します。

  • 生年月日: 1975年8月2日(現在50歳)
  • 出身地: 大阪府堺市
  • 所属: 劇団テノヒラサイズ(立ち上げメンバー)
  • 事務所: ライターズ・カンパニー
  • 学歴: 大阪府立泉大津高等学校卒業(1994年)、大阪スクールオブミュージック専門学校プロミュージシャン科卒業(1997年)

実は湯浅さん、最初は音楽を学んでいました。でも1998年に劇団「未来探偵社」に入団し、2009年まで全公演に出演。その後、仲間たちと劇団テノヒラサイズを立ち上げ、現在も舞台俳優として活動しています。

 

「食えなかった」時代から朝ドラ常連へ

湯浅さんの俳優人生は決して順風満帆ではありませんでした。

「カーネーションの前は芝居をやめようと思ってた」と本人が明かしています。小劇場の俳優として「食えなかった」時代が長く続いたんです。しかも子どもの頃は「内弁慶で、家の中でもほとんど喋らない無口な子」だったとか。

母親からは「何考えてるかわからへん」と言われ、小学3年生で神経性胃炎になったほど。親戚からは「いちばん似合わへんポジションに行ったな」と今でも言われるそうです。こういう人間臭いエピソード、私は大好きですね。

朝ドラ史に残る伝説のアドリブ

湯浅さんといえば、忘れてはいけないのが「カーネーション」での伝説のセリフ。

パッチ職人・田中を演じた際、「縦縦横横や!」という関西弁のアドリブが現場で大ウケしたんです。この自然体の演技が評価され、以降朝ドラの常連として起用されるようになりました。

初めての朝ドラが人生の転機になったんですね。

 

なぜ湯浅崇は起用され続けるのか?その秘密を考察

「消えない存在感」の正体

湯浅崇さんが朝ドラ常連になった理由、それは「消えない存在感」にあると私は考えます。

一瞬の出演でも記憶に残る。これって本当に難しいことなんですよね。派手な演技をすれば目立つかもしれませんが、それは作品全体のバランスを崩してしまう。

かといって地味すぎると印象に残らない。湯浅さんはその中間を完璧に歩んでいるんです。

例えるなら、料理の「塩」みたいなもの。主役じゃないけど、なければ成立しない。入れすぎても台無しだけど、適量ならすべてを引き立てる。そんな俳優なんじゃないかなと思います。

 

リハーサルでも大活躍の裏話

実は湯浅さん、本番以外でも現場で重宝されています。

「あさが来た」では玉木宏さん、升毅さん、ディーン・フジオカさんをはじめ、十数人の代役を務めていたそうです。大阪制作の朝ドラでは東京を拠点とする主要キャストがリハーサルに出られないことがあり、そんな時に湯浅さんが呼ばれるんだとか。

女性キャストの代役もやっていたというから驚きです。リハーサルで爆笑をさらい「あいつは一体誰なんだ」と話題になったこともあるそう。こういう裏方での貢献が、制作陣からの信頼につながっているんでしょうね。

「関西ことば指導」でも活躍

さらに湯浅さん、俳優としてだけでなく「関西ことば指導」としても朝ドラに貢献しています。

生粋の大阪人である湯浅さんの関西弁指導は、東京出身の俳優さんたちから「関西人より関西弁がうまい」と驚かれるほど。「べっぴんさん」など複数の作品で関西ことば指導を担当してきました。

一人で何役もこなせる器用さ。これも朝ドラ常連たる所以なんですね。

「現場のムードメーカー」としての価値

最後に、人間性の魅力も見逃せません。

「ばけばけ」の制作統括は「現場のムードメーカーでもあり、とても信頼しています」とコメント。撮影現場で「やっぱり頭が禿げた役なんですね」「カツラを被って、もう一役やれますかね」と「湯浅さんトーク」を繰り広げ、現場を和ませてくれるそうです。

演技力だけでなく、こういう人柄の良さが長く愛される理由なんだと思います。

 


まとめ:朝ドラ「ばけばけ」の僧侶役は湯浅崇

湯浅崇さんが「ばけばけ」で演じた住職役から始まり、彼の朝ドラ常連としての15作品の活躍、そして俳優としての魅力を見てきました。

主役ではないけれど、作品を支える重要な存在。派手ではないけれど、確実に記憶に残る演技。舞台俳優としての確かな実力と、カンヌ国際映画祭で上映された映画での主演。リハーサルの代役や関西ことば指導まで、一人何役もこなす器用さ。そして現場を和ませるムードメーカーとしての人柄。

そんな湯浅さんのような俳優がいるからこそ、朝ドラは毎朝私たちを楽しませてくれるんですね。「食えなかった」時代から、朝ドラ15作出演の常連俳優へ。目標は20作出演だそうですから、これからもまだまだ活躍が続きそうです。

次に朝ドラを見るときは、ぜひ脇役にも注目してみてください。「あ、湯浅さんだ!」と気づいた瞬間、朝ドラがもっと面白くなるはずです。これからも湯浅崇さんの活躍を、静かに、でも確実に応援していきたいと思います。縁の下の力持ちに、心からの拍手を。