ヒロシの焚き火台トラブルはどっちが悪い?メーカーの反論内容をまとめてみた

ヒロシの焚き火台トラブルはどっちが悪い?メーカーの反論内容をまとめてみた

 

ヒロシさんの焚き火台トラブル、最初に見たときは正直、よくあるパクリ騒動だろうと流しかけました。

でも両者の投稿を並べて読んだ瞬間、頭に浮かんだのはどっちが悪いかではなく、契約書は本当に無かったのか?という一点でした。

製品化するなら、ラフ画像でもイメージ図でも、何かしらの書面くらいはあったはずだと思っていたからです。

最初から契約書というものが存在したのか、それとも本当に口約束とLINEだけで突っ走ったのか。

そこが気になって、今回はヤフコメと外部の情報を突き合わせてみることにしました。

ヤフコメ分析:世間の意見が割れた理由
反応の傾向割合の目安
ヒロシ側への批判・指摘約45%
どちらにも落ち度があるという中立約30%
SNSで判断を仰ぐ手法への違和感約12%
メーカー側への批判・擁護的な声約7%
ヒロシへの共感・残念という感情約6%

※本記事のデータは、2026年8月20日時点でYahoo!ニュース「俺が悪いのか判断してもらいたい」の記事に寄せられた読者コメントを抽出し、傾向を筆者が分類・集計したものです。

割合は目安であり、公式な調査ではありません。

以降の事実関係は、同日時点で確認できた公開情報にもとづきます。

ヒロシの焚き火台トラブルはどっちが悪いのか、世間の意見が割れた理由

コメント欄をざっと眺めて最初に目についたのは、感情的な非難よりも実務寄りの指摘でした。

アイデアを出した人と、それを図面に起こした人は別物だという声が、思っていたより多かったです。

一方で、なぜ裁判ではなくXだったのかという疑問も根強く残っていました。

ヒロシさん本人は、法的措置を勧めるフォロワーに対して「顧問弁護士はいるが数十万かけて裁判に勝っても」と、あまり乗り気でない反応を返していました。

数十万円という金額は、後で触れる焚き火台の販売価格と並べてみると、その規模感がもう少しはっきりします。

ここでいったん、世間の反応の紹介は切り上げます。

本題はここから先、外部で確認できた事実のほうです。

 

ヒロシと笑'sの焚き火台トラブル経緯|請書サインから契約書決裂までの3か月

請書サインから契約書決裂までの3か月

笑'sは1962年創業の町の板金工場、2008年に焚き火台ブランドとして生まれ変わった

トラブルの相手は「笑's(SHO's)」というメーカーでした。

母体は埼玉県戸田市にある有限会社昭和プレスで、創業は1962年です。

「笑's(SHO's)」というメーカー

テレビのカラー放送が始まるより前から続いている工場と考えると、老舗というより完全にベテランの部類です。

2008年のリーマンショックで会社が廃業寸前まで追い込まれ、板金の端材で自作していた焚き火台をブランド化したのが今の笑'sの始まりでした。

焚き火台オブザイヤーの受賞歴や、扉兼薪台に関する特許取得の技術も報じられていて、権利の取り方を知らない会社ではありません。

ここは相手企業の立ち位置として、先に押さえておきたいところです。

 

無償の企画設計3か月、請書サイン、材料発注のあとに届いた「知的財産権は相手方に帰属」

無償作業 VS パクらないで

笑's側の説明によると、昔一緒にキャンプをしたことがある芸人からLINEで焚き火台の制作を打診され、嬉しくなって無償で企画設計を引き受けたそうです。

新しい構造を考え、試作とサンプル送付までを進めた期間は、四半期ひとつ分にあたる3か月ほどでした。

その後、請書にサインをもらい材料も発注した段階で、先方から「契約書が必要」「リーガルチェックをするから早くしてほしい」という申し出があったといいます。

ここで筆者メモの予想が半分だけ当たりました。

契約書がゼロだったわけではなく、請書という書面自体は存在していたようです。

その意味では、勘ぐりすぎだったと言わざるを得ません。

ただし、戻ってきた契約書には知的財産権も図面もすべて相手方に帰属すると書かれていて、笑's側はこれには同意できなかったとしています。

3か月分の設計と試作をすべて無償でこなした側からすれば、最後にまとめて権利を持っていかれる形になるので、ここで固まってしまうのは無理もない反応です。

一方のヒロシさんの主張は少し違っていて、具体的な形を提示して依頼したところ、制作の途中で「同じものを作る」と言われ、それは困ると3回伝えて約束を得た上で続行、完成後の契約書段階でロゴを変えて販売すると言われた、というものでした。

同じ3か月間について、片方は「無償で構造を考え抜いた期間」だと語り、もう片方は「約束を守らせるために念を押し続けた期間」だと語っています。

同じ時間を見ているのに、二人の記憶の中身がまるで噛み合っていません。

事務所側がどこまでこのやり取りに関わっていたのかは、現時点で公開されている情報の範囲では分かりません。

マネジャーから関係断絶のメールが送られたという記述はありますが、契約書の文面そのものに事務所や弁護士がどこまで関与したのかは触れられていませんでした。

 

2026年8月6日先行発売のTETRA-185と、8月17日の投稿までの11日間

2026年8月6日から8月17日までの11日間

笑'sは2026年8月6日に「コンパクト焚き火マシン TETRA-185」を先行発売しています。

先行販売はわずか10台からのスタートで、価格は税込11,000円でした。

数百台単位でどっと出すのではなく、10台からそろそろと売り始めるあたりに、この会社の規模感がにじんでいます。

ヒロシさんの告発投稿は8月17日なので、先行発売から数えると11日ほど経ってからの出来事になります。

この日数だけを見ると何か関係があるように感じたくなりますが、TETRA-185が問題の焚き火台の改良版にあたるかどうかは、双方とも明言していません。

ここは無理に断定せず、不明のまま残しておきます。

なお笑'sは2026年9月1日から価格改定を予定しているとも案内していました。

材料費や電気代の高騰にこれ以上耐えられず、これまで据え置いてきた価格をようやく上げるという内容で、値上げをぎりぎりまで我慢してきた側の体力が透けて見えます。

 

ヒロシの焚き火台トラブルで見落とされている「契約書がなかった」の中身

「契約書ゼロ」は正確ではない、請書という一枚は存在していた

請書という一枚は存在していた

ここまでの事実を並べると、世間で言われている「契約書がなかったから揉めた」という説明は、少し粗いように感じます。

笑's側の話が正しいなら、請書という一枚の書面は最初の段階で存在していました。

にもかかわらず、なぜ完成間際になって改めて「契約書が必要」という話が出てきたのでしょうか。

順番として、これは逆ではないかという違和感が残ります。

書面が最初から一枚も無かったのではなく、権利を決める本番の書面だけが、三か月分の作業が終わったあとに遅れて登場した。

そう考えると、揉めた原因は契約書の有無というより、契約書が来るタイミングそのものだったように見えてきます。

NO.164で製造委託の経験があるヒロシが、なぜ今回だけ順序を逆にしたのか

なぜ今回だけ順序が逆だったのか

ヒロシさんには、自身のブランド「NO.164」でソロ用鉄板を静岡の工場に製造委託した実績があります。

ものづくりの発注そのものが、今回初めてだったわけではありません。

だとすると、素人だから手順を知らなかったという説明だけでは、少し足りない気がします。

むしろ発注の経験があるからこそ、完成が近づいた段階で改めて「契約書」「リーガルチェック」という言葉を持ち出したのではないか、とも読めます。

鉄板1枚の製造委託と、構造から考える焚き火台の企画設計とでは、必要な手間の桁がそもそも違います。

友人同士のノリで始まった話が、途中でブランド案件として扱われ直した瞬間に、二人の立っている足場が入れ替わってしまった。

そこにヤフコメで多く見られた「友人関係だからこそ、なあなあになった」という反応との重なりを感じます。

ただしヤフコメの反応がそのまま裏付けというわけではなく、あくまで外部の事実を並べた上で浮かんできた見立てです。

裁判で白黒つけるほどの金額でもない案件が、SNSで発信された瞬間だけ、当事者の懐事情よりはるかに大きな評判というコストを両方に背負わせることになりました。

請け負った側は、設計料もデザイン料も試作料も、結局一円も受け取れていません。

 

まとめ:ヒロシの焚き火台トラブルはどっちが悪いで終わらせない方がいい

契約書は本当に無かったのか、という筆者メモの疑問は、半分当たって半分外れました。

書面は存在していたけれど、権利を決めるための一枚だけが最後まで出てこなかった、というのが実際のところに近いようです。

どちらが悪いかを一言で決めるより、権利の話をいつ切り出すかという順番のほうが、今回はよほど重い意味を持っていたように思います。

この順番を間違えると、友人同士の善意ですら、あとから取り返しのつかない形で崩れることがあるという話として、記憶しておいて損はなさそうです。