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【2026年放送中】ラジオスター・多田豊役は大八木凱斗!子役時代から25年のキャリアを一気読み

「あの人、どこかで見た気がする」。そう思ってスマホを手に取った方、正解です。
NHK夜ドラ『ラジオスター』でお調子者の青年・多田豊を演じているのは、俳優の大八木凱斗(おおやぎ かいと)。4歳から芸能活動を続けてきた、知る人ぞ知るキャリア俳優です。

この記事では、多田豊というキャラクターの深みと、大八木凱斗というひとりの俳優の歩みを、両方の視点からお伝えします。
ドラマをもっと楽しみたい方も、「この人誰?」とキャストを調べてたどり着いた方も、ぜひ最後まで読んでみてください。
この記事でわかること
- NHK夜ドラ『ラジオスター』で多田豊を演じているのが大八木凱斗であること
- 大八木凱斗のプロフィール・経歴と主な出演作
- 多田豊というキャラクターの役割・ドラマ内での見どころ
- 子役時代から現在にいたるまでの俳優としての歩み
- ドラマをより深く楽しむための視点
ラジオスター 多田豊役の俳優・大八木凱斗とは?「るろ剣弥彦」から能登まで歩んだ俳優人生
名前の読み方と基本プロフィール
大八木凱斗、読み方は「おおやぎ かいと」です。難しい字なので、検索でたどり着いた方は「ああ、そう読むのか」と思ったかもしれません。
2000年8月31日生まれ、京都府出身。2026年現在、25歳。所属事務所はN.A.C大阪オフィスです。
身長170cm、血液型A型、特技はサッカー。ちなみに、華奢なシルエットとどこか人懐っこい顔立ちが、多田豊というキャラクターにぴったりと合っています。
4歳デビューから25年、キャリアの概観
2005年、4歳のときにドラマ『華岡青洲の妻』でデビューしました。子役から俳優として、ドラマや映画を中心に活動してきた人です。朝ドラ初出演は2008年放送の『ちりとてちん』で、男の子役でした。
そこから『カーネーション』(2011年)での松坂勇役、『わろてんか』、大河ドラマ『花燃ゆ』など、NHK作品に次々と出演しています。
弥彦の役って朝ドラ子役バイプレイヤーの大八木凱斗くんか! おっきくなったなあ!!
— ゆずず (@yuzu0905) March 30, 2018
#るろうに剣心 pic.twitter.com/QnnA8JlFZ5
子役時代に積み上げたNHKとの縁が、今回の『ラジオスター』キャスティングにもつながっているのかもしれません。ただ、縁というよりは、実力の積み重ねの結果と言ったほうが正確でしょう。
10歳で受賞した演技の実力
転換点のひとつが、2010年公開の映画「武士の家計簿」です。猪山直吉役での演技評価により、第20回日本映画批評家大賞の審査員特別演技賞を受賞しています。当時まだ10歳。これはかなりの快挙です。
「子役だから上手い」ではなく、「演技者として認められた」という体験が、25歳になった今も彼の芝居の根幹にあると筆者は思っています。
多田豊役の人物像と、ラジオスターでの役割

「お調子者」だけじゃない、多田豊の内側
多田豊は、海野リクト(甲斐翔真)の同級生です。松本功介(甲本雅裕)にラジオへ誘われ、二つ返事で参加を決める「お調子者の青年」として紹介されています。
勢いで場を動かすし、刺さる瞬間もある。一見すると単純な盛り上げ役に見えますが実は、緊張しやすくてうまく喋れないと落ち込む一面があります。
本番に向かう前の多田を見ていると、「あ、この人、笑いをやるのが怖いんだ」とわかる瞬間がある。明るさの真下に脆さが同居している、そういう人物です。
第12話の衝撃 いじめられていた過去と笑いの原点(※ネタバレあり)

4月16日(木)放送の第12話で、多田というキャラクターの核心が明かされます。ラジオに復帰した多田が、同級生リクトとの小学校時代の記憶を語り始めるんです。
子ども時代、同級生からいじられていた多田。そこにリクトが「笑いに転換すればいい」とアドバイスをくれて、救われた。その体験が、多田が笑いを届けることにこだわる原点です。
この回で、多田豊というキャラクターの見え方が大きく変わりました。お調子者の仮面の下に、ずっと笑いで傷を乗り越えようとしてきた人間がいた。
多田の語りをきっかけに、松本とカナデはリクトをマイクの前へ呼び出します。リクトもまた、夢への挫折と避難所での失敗を語りながら、自分が笑いを好きだったことを思い出していく。
多田の「すべり続けてきた男」としての姿が、実はリクトの心を開く鍵になっているという構図です。これは見事な演出と言えます。
多田豊がチームにもたらすもの

ドラマ全体のチームを見渡すと、多田の機能がわかります。カナデは外来者としての葛藤を抱え、リクトは冷ややかに距離を置く。さくらさんはしっかり者で、西川さんは真面目な消防士です。
そこに多田の「なんかやりましょう!」というエネルギーが入ることで、チームの空気が動きます。
一言で『場の潤滑油』と言いたくなるキャラクターですが、それだけではない深みがあります。そこが魅力です。
大八木凱斗の主な出演作品 ラジオスター以前を振り返る

「るろうに剣心」シリーズで全国区へ
大八木凱斗の名前が全国に届いたターニングポイントが、映画「るろうに剣心 京都大火編」「るろうに剣心 伝説の最期編」(ともに2014年公開)での明神弥彦役です。
前作で同役を演じていた田中偉登さんが成長で背が伸びすぎたため、続編からは大八木さんへのキャスティング変更という経緯があったそうです。
プレッシャーのある抜擢だったはずですが、時代劇で積み上げてきた身体の使い方と演技の地力で、しっかりと自分の弥彦を作りました。
『るろ剣ファンだったのに、弥彦の俳優が変わっていたことを知らなかった』という声は、今でもよく聞かれます。そういう意味で、知らないうちに大八木凱斗を見ていた人は多いはずです。
NHK朝ドラ・大河ドラマへの出演歴
NHKとの相性の良さは、キャリアを見ると一目瞭然です。朝の連続テレビ小説には「ちりとてちん」「カーネーション」「わろてんか」に出演し、大河ドラマ「花燃ゆ」にも名を連ねています。
NHK作品に複数回起用されるというのは、現場での評価が高い証拠でもあります。今回の『ラジオスター』も、そういった積み重ねの延長線上にある仕事です。
「武士の家計簿」受賞につながった演技
2010年公開、堺雅人主演の映画「武士の家計簿」。
大八木凱斗が演じた猪山直吉役は、加賀藩お算用者の家に生まれた少年です。当時10歳という年齢で、第20回日本映画批評家大賞の審査員特別演技賞を受賞しています。
森田芳光70祭2024 in 新文芸坐
— 新文芸坐 (@shin_bungeiza) December 12, 2024
🟧12/14(土) 16:40
『武士の家計簿』
🎙️上映後トーク:沖村志宏さん(撮影)、増田伸弥さん(助監督)、ライムスター宇多丸さん、三沢和子さん
🎟️一般2000円、各種割引1800円
⭐️詳細https://t.co/YnKTL5ycbp pic.twitter.com/yj9cIM8Etz
受賞後も「もらったから次は楽」という展開にはなりませんでした。地道にNHKドラマや時代劇に出続け、2014年の「るろ剣」を経て、2025年の「バニラな毎日」、そして2026年の『ラジオスター』へ。その歩みは静かで着実です。
大八木凱斗が多田豊役に込めた思い 本人コメントから読み解く
「ささやかで強い日常への後押し」役への言葉

出演発表時に大八木凱斗が語ったコメントが印象的でした。
「この作品はラジオや能登を通じて、それぞれの生活を懸命に生きる人達の姿が毎話見えてくると思っています」と述べ、さらに「単純な励ましや慰めの言葉よりも、ささやかで強い日常への後押しがある」と感じていると語っています。
多田豊という役は「お調子者の青年」というひと言の説明で終わることも多いですが、それを演じる本人がこういう言葉を選んでいる。そのギャップが、実際の多田豊の演技の深さに出ていると思います。
ただ、こういうコメントを読んでしまうと、もう「お調子者」という見方では見られなくなりますよね。
「今」の能登を描くということ
もうひとつ、大八木のコメントで特に印象に残った部分があります。「ドラマは少し時間が経ち、『あの頃』を描くことが多い」「でも、ラジオスターはほぼ今の能登を描いている」という言葉。
答えのないまま今を映す、という制作の覚悟を俳優側もちゃんと受け取っていることがわかります。
今の能登と同じ時代を生きる25歳の俳優が、今の能登を描くドラマに起用されている。このキャスティングの意味は、演技のスペックだけでは語れないと筆者は感じています。
ラジオスターを2倍楽しむ 多田豊の見どころシーン
失敗→無断欠席→復帰という成長の弧
本番中に独自のギャグを連発して大滑りした多田が、翌日ラジオを無断欠席する場面があります。『あ、逃げたな』と思いながら見ていると、そこが多田豊の物語の起点となります。
戻ってきたときの多田は、同じお調子者でも少し違う。すべって、傷ついて、それでもマイクの前に戻ってくる。
「下手でいい。でもリスナーを笑わせてください」という松本の言葉を、一番体で受け止めているのが多田豊なのかもしれません。
1話15分という密度の中で輝く多田豊
夜ドラのフォーマットは1回15分。短い。でも感情の密度が高いんです。その15分の中でサブキャラクターがどれだけ印象を残せるかは、演技の質と脚本の設計の両方に左右されます。
多田豊は、場面が変わるたびに少しずつ違う顔を見せます。その積み重ねが、気づけば『多田豊のことが気になって仕方ない』という状態にさせるのです。これが、地味に重要なポイントです。
見逃してしまった回はNHKオンデマンドで追えます。放送開始後7日ほどを目安に配信される形が基本ですが、配信期間は変動するため、事前にサービス側で確認してみてください。
ラジオスター多田豊役・大八木凱斗の今後の活動
2026年が転換点になる可能性
2026年時点の大八木凱斗は、まだ「知っている人だけが知っている」という段階にいます。
ただ、子役から積み上げた演技の地力と、NHKドラマとの親和性の高さ、そして多田豊という役の質を考えると、ラジオスターが彼の名前を多くの人に届ける転換点になる可能性は十分あると思っています。今のうちに名前を覚えておいて損はないです。
過去作を今見るなら
「るろうに剣心」シリーズ(京都大火編・伝説の最期編)は現在も各動画配信サービスで視聴可能なことが多く、弥彦役の大八木凱斗をあらためて確認できます。
「武士の家計簿」はDVD・Blu-rayでも手に入ります。ちなみに、NHK朝ドラ「カーネーション」「わろてんか」はNHKオンデマンドに加え、NHK ONEでも配信されることがあります(配信状況は都度確認を)。
ラジオスターという作品そのものの魅力
なぜ「今」能登のドラマが作られたのか
奥能登のとある町に小さなラジオ局が生まれました。大切なことはたった一つ、笑いを届けること。地震と豪雨で傷ついた町を明るくしたい、という気持ちだけを持った素人たちが集まって放送を始める物語です。
脚本は映画「正体」の小寺和久、演出には「NHKスペシャル アナウンサーたちの戦争」の一木正恵が名を連ねています。
こういうスタッフ構成を見ると、作品の信頼度がぐっと上がります。笑いで能登を描く、という選択は軽くない。ちゃんと重力のある制作陣が手がけているドラマです。
「笑い」と「傷」が交差するテーマ
主題歌はMISIA「舟いっぱいの幸を」。詞・曲は松任谷由実で、MISIAとユーミンが初めて手を組んだ楽曲です。その選曲が示すとおり、このドラマは「笑える話」ではなく、「笑いを通じて傷と向き合う話」です。
多田豊は、その「笑いで傷を乗り越える」テーマを、身体で生きているキャラクターです。いじめられた過去を笑いに変えてきた男が、今度は能登の人たちを笑わせようとマイクの前に立つ。
筆者が思うに、多田豊はこのドラマにおける「笑いの哲学の体現者」です。緊張してすべって、それでも戻ってくる。その繰り返しこそが、「下手でいい。でもリスナーを笑わせてください」というドラマの核心そのものだと感じています。
まとめ:「あの子役、今こんなに大きく」大八木凱斗がラジオスター多田豊役で見せる2026年の新境地
大八木凱斗は2000年生まれ、4歳から活動を続ける京都府出身の俳優です。多田豊は「お調子者」に見えて、実は最も傷つきやすく、最も笑いに真剣な人物。子役時代から20年以上積み上げたキャリアが、この役の説得力を静かに支えています。
ドラマはNHKオンデマンドやNHK ONEで見逃し配信されています(配信期間は変動しますので、視聴前に各サービスで確認を)。4月16日放送の第12話は、多田豊というキャラクターを理解するうえで特に重要な回です。まだ追いついていない方は、ここから入るのも全然ありだと思います。

